すっかり春ですね。
ここ鷲宮の河津桜も満開です!
今回の薪棚はこちら
加須市のKさんからの依頼を受けて私が作成したものになります。
どんなお宅も敷地の様子が違うので、その制約の中で導線を考えながらどこにどう薪棚を置くのかが難しいところですよね。こちらの棚は軽トラこそ横付けはできませんが駐車場からすぐなので積込みは楽です。そして玄関までの導線沿いにあるのでアクセスも容易です。そして何より写真でわかるように日当たりと風通しが最高です。
今回は私が作った棚なのでついでに私流の薪棚についての考え方や作り方なんかをもう少し詳しく紹介しますね。参考にしてもらえれば幸いです(笑)
① サイズについて
基本となる大きさは横4m、奥行き1.2m、高さ1.6mくらいで前後2列で置くようにします。高さをあまり高くしないのは積んだものが崩れにくくするためと、子供の安全を考えてです。
② 材料について
既存の材料をできるだけカットせずそのまま利用します。例えば土台は奥行きは90cmにして6フィートの2ⅹ4を半分に切るだけにします。横に渡すのは12フィートを切らずにそのまま使用します。垂木は12フィートの1×4を1/3にカットして120cmにします。そこに乗せる横桟は4mで売られている30ⅹ40の角材をこれも切らずにそのまま使用します。横桟は3本もあれば十分です。
③ 軒はどれくらい必要か?
軒はそれほど出す必要はないと思います。軒を深くしても風が吹けばどうせ濡れますし。薪は雨ざらしでも乾くくらいですから多少表面が濡れるくらいなんともないです。濡れてカビが生えるとか言いますが風通しさえよければひどいことにはなりません。それにどうせ燃やすだけなんで多少黒くなろうが私は気にしません。
④ 塗装はするべき?
塗装はしておいた方が長持ちすると思いますがしないからといってすぐに腐るわけではないです。雨に濡れても水が溜まるようなところが無ければすぐには腐りません。今回はご自宅の建物が黒なのでそれに合わせて黒の防腐剤で塗装しました。
⑤ オススメの屋根材は?
屋根材はガルバリウムの波板を使用しています。8尺のものを半分にカットすると120cmになります。以前はポリカの波板を使用することが多かったのですがカットと釘の下穴を開けるのに手間がかかるので最近はガルバを使うことが多いです。ガルバでしたらホームセンターでサクッと切ってもらえます。そして下穴あけず釘を打てます。
⑥ 基礎について
基礎は羽子板付きの沓石を使います。羽子板があると簡単に固定できるので便利です。もちろん砕石を敷いて叩いて沈まないようにしてから乗せます。地面の部分は防草シートを敷いてから川砂利を敷きます。薪棚下部分と周囲との境界はコンクリートのテストピースで見切ります。生コン屋さんで無料でもらえますので利用させてもらいます。
⑦ 屋根を取り付けやすくする工夫
あと私がよくやる手なんですが垂木に少し切り欠きを入れて横桟を固定します。切り欠きを入れておくことで組み立てが楽にります。そして垂木は柱をサンドイッチするように固定するので勾配を自由に設定できます。この辺りは雪の心配もないので勾配は緩めで良いと考えてます。
⑧ 筋交いについて
高さにもよりますが、筋交いは無くても薪を入れてしまえばグラグラしません。でもあると安心なので今回も入れました。
あと今回初の試みだったんですが筋交いを中に入れました。というのも今回の立地は裏面からもアクセスできるので積込みの際に邪魔にならないように配慮しました。
最後に
こんなんでよければ設計図差し上げますよ。手書きですが(笑)
また製作も近場でしたら請け負いますよー
↓ご相談はこちらまで
info@makizo.jp
※2020/9/16追記
↓↓↓こちらの記事で設計図を公開しています↓↓↓
はじめまして。
薪棚、参考にさせてください。
設計図頂きたいです!宜しくお願い致します。
はじめまして
コメントありがとうございます
メールアドレス教えて頂くかツイッターでメッセージ送って頂くことはできますか?
薪棚を作るとき参考にしたいので製作図をいただけませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。
手書きの簡単なものですが差し上げます
info@makizo.jpまでメール頂ければ折り返しますので
よろしくお願いします
たいへん実用的な薪棚と拝見しました。設計図、ぜひお願いします。
設計図で記事を書いたので良かったらそちらを参考にしてみてください